企業の会社説明会などでは、年収の話や離職率などは詳しくは聞けません。四季報にはそのような年収や離職率といったデータがしっかり載っているのです。雇用条件を知るには、もってこいの本でしょうね。
また、賢い四季報の使い方として、過去数年分を入手してデータを比較したりするといったこともできます。数年分のデータがあれば、各企業の平均年収がどれだけ増加しているとか、採用数が増減などの傾向をつかむことができます。
しかし、この四季報には弱点もあります。掲載企業数があまり多くないことですね。すべての企業が掲載されているわけではないのです。有名企業でも載っていないところがたくさんあります。
また、それぞれの項目が「NA(回答拒否)」ばかりの企業もあり、イマイチつかめないところもかなりあり、データが貧弱であるという印象も少なからずあるでしょう。
こういう場合は、この本をパラパラとながめてみて、興味を持った企業についてインターネットで調べてみるという、購入した当初とは逆の利用法で活用するという方法もあります。とにかく、情報はいろいろな媒体からできるだけ多く、収集するに越したことはありません。